R nineT Series

パリダカに見る、R nineT Urban G/Sのルーツ

BMW Motorrad伝統の空冷水平対向2気筒エンジンを抱き、電子制御技術を極力廃したシンプルな車体構成によって、バイク本来の、操る楽しみを追求したR nineTシリーズ。その各モデルは、ライダーのマインドや走行フィールド、それを取り巻くカルチャーやライフスタイルをシンプルに表現している。

そのなかにあってR nineT Urban G/S(以下、Urban G/S)は、特殊な存在と言える。それは1980年に登場した初代GSモデルである、R 80 G/SのDNAを明確に受け継いだモデルだからだ。現代のGSシリーズとは異なり、GとSの間に“/”を持つことから、マニアたちから“スラッシュ”と呼ばれるR 80 G/S。G=ゲレンデ(山道、オフロード)、S=シュトラッセ(道路、オンロード)を意味することから、デュアルパーパスというカテゴリーを造り上げたモデルとして知られている。

また1978年にスタートし、1980年代には世界中の注目を集めるアドベンチャーラリーへと成長したパリ~ダカール・ラリー(以降パリダカ)において、BMW Motorradに数々の栄光をもたらしたパリダカ・レーサーのベースとなったモデルとしても知られている。Urban G/Sが採用する、ホワイトタンクにブルー&ネイビーのストライプと赤いシートの組み合わせは、R 80 G/Sが採用していたデザインであり、ブルー/ネイビー/レッドという組み合わせは、BMW Motorradのモータースポーツカラーでもあるのだ。

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R nineT Urban G/S Official Movie

BMW MotorradのオフィシャルYoutubeチャンネルでは、今後、ナビゲーターのジョイ・ルイスを中心に、R nineT Urban G/Sで走るダカールの映像や、ユベール・オリオールのインタビュー動画なども公開予定です。ナビゲーターのジョイ・ルイスは、アメリカ・カリフォルニア在住の女性。10代前半、父からプレゼントされたバイクによってその楽しさに目覚め、現在は数多くのビンテージバイクを所有しながら、ビンテージ・フラットトラックレースやビンテージモトクロスレースに積極的に参加しているエンスージアストだ。また有名スポーツブランドの海外小売り部門を担当しているほか、アメリカで開催される女性オンリーのバイカーミーティングの開催などもサポートしている。