パリダカを駆け抜けたG/SのDNA

パリダカを駆け抜けたG/SのDNA

Urban G/Sは、パリダカを戦ったマシンや、それを開発したエンジニアやライダーのDNAも受け継いでいる。事実、Urban G/S発表の約半年前には、Urban G/Sの発売を予告するカスタム・コンセプトバイクを発表した。そのマシンは1985年のパリダカ第7回大会に優勝したゼッケン101/ガストン・ライエが駆った、R 80 G/Sベースのファクトリーレーサーをイメージしたカラーリングやディテールを採用していた。「Lac Rose(ラック・ローズ)」という、そのカスタム・コンセプトバイクのモデル名は、パリダカのゴール地点近くにある湖の名前であり、完走者のみが到達することができる場所。いわばパリダカの象徴的な名前なのである。

またUrban G/Sの発売と同時にスタートしたBMW Motorradのプロモーションには、BMWのヘリテイジ・カテゴリーのメイン・ナビゲーターであるジョイ・ルイスとともに、1981年のパリダカ第3回大会でR80 G/Sベースのパリダカ・レーサーを駆り、BMW Motorradに初のパリダカ優勝をもたらしたユベール・オリオールが登場。そのプロモーションビデオでは、ジョイがUrban G/Sに乗りパリにあるユベールのガレージを訪ね、その後は二人してダカールを訪れるというストーリーが展開されている。

Urban G/Sの根底に流れる、1980年代のパリダカとはどんなレースだったのか。またそれに挑んだBMW Motorradのパリダカ・マシンやそのベースとなったR 80 G/Sとはどんな車両だったのだろうか。

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R nineT Urban G/S Official Movie

BMW MotorradのオフィシャルYoutubeチャンネルでは、今後、ナビゲーターのジョイ・ルイスを中心に、R nineT Urban G/Sで走るダカールの映像や、ユベール・オリオールのインタビュー動画なども公開予定です。ナビゲーターのジョイ・ルイスは、アメリカ・カリフォルニア在住の女性。10代前半、父からプレゼントされたバイクによってその楽しさに目覚め、現在は数多くのビンテージバイクを所有しながら、ビンテージ・フラットトラックレースやビンテージモトクロスレースに積極的に参加しているエンスージアストだ。また有名スポーツブランドの海外小売り部門を担当しているほか、アメリカで開催される女性オンリーのバイカーミーティングの開催などもサポートしている。